帰国子女入試に求められるもの


★英語圏に住んでいたなら-一生の財産「実用英語」を入試にも

多くの私立中学校では、英語のできる受験生を望んでいます。英語の授業のレベルを上げてくれるから、大学受験で成果を挙げやすいから、などいろいろな理由がありますが、英語の実力を積極的に評価しようとしていることには変わりありません。そしてそれは、社会の要請でもあります。実用の英語を身につける機会は、誰にでも与えられるものではありません。一生の財産となる英語力を手に入れ、それを入試にも活用していく。そのチャンスをつかむかどうかは、あなた次第です。

 

【英語だけで受験できる首都圏の中学校の例】

:渋谷学園幕張・公文国際・攻玉社・頌栄女子学園・洗足学園

 

【英語を含めた受験ができる首都圏の中学校の例】

:慶應義塾湘南藤沢・渋谷学園渋谷・成蹊・聖光学院・学習院女子・白百合学園

 

★もちろん甘いものではありません-受験で求められる「英語力」

英語圏から帰国すれば、誰でも歓迎されるわけではありません。受験生の中でも競争がありますし、中学が求めている「英語力」と、受験生やそのご父母の方が考えてらっしゃる「英語力」との間に隔たりがあることもあります。漫然と現地校で時をすごしても、社会の要請する「英語力」は得られません。

 

英語を重視する学校の英語の問題は、「中学入試」でイメージされるレベルからは隔絶している問題も多く、大学入試以上の能力が要求される場合があります。どのような実力が必要とされ、それを身につけるためには何をしたらよいのか。それを的確に示す水先案内人が求められるゆえんです。

 

★英語圏以外から帰国した方にも-海外ならではの「自由さ」

中学校が優遇してくれる「帰国子女」は、英語圏からの生徒にかぎりません。ある意味で日本の受験システムの外で、のびのびと育った子どもたちが期待されています。といっても、本当に「のびのび」と育ってしまっては、中学に入ってから学力差に悩むことになります。受験勉強で「鍛えられた」同級生と一緒に勉強していくには、同等のレベルである必要はないまでも、その内容に通じている必要はあるでしょう。

 

十二歳の少年少女に課すには過酷な受験競争に巻き込まれておらず、それでもしっかりと思考力や努力する力を身につけている子どもたち。そのような子どもたちの力になる、というのが、私たちの願いです。

 

【帰国枠を設けている学校で、英語が試験科目にない首都圏の学校の例】

:海城・立教池袋・学習院・立教女学院・日本女子

 

出典: ena国際部