学校選びについて


帰国子女の子供や、小学校はインターナショナルスクールに通っていたという子供だと、急に中学受験を一般枠で受けることは難しいかもしれません。

しかし、最近では国立や私立中学などでも帰国枠やインターナショナルクラスを設けている学校がたくさんあります。

今回はそのような帰国子女向けの制度のある首都圏の学校を紹介します。

特に帰国子女入試などがある場合は通常の入試時期よりも早いことが多く、また申請書などが別途必要な学校が多いです。気になる学校に関しては学校HPなどで確認して見て下さい。

 

出典: 以下ロジムラボ


帰国子女学級のある学校

(帰国子女だけが集まるクラスがある)

★お茶の水女子大学付属中学校

帰国枠の定員は男女合わせて15名。入学選定として、筆記と面接がありますが、学力テストではない、とのこと。

1年生時は帰国子女クラスが設けられ、帰国生のみでの授業が行われます。

2年生以降は一般生のクラスに混ざって一緒に授業を受けることになります。

 

★攻玉社

帰国枠の定員は40名。国語・算数(20名)、英語(20名)。まだ出願の際に300〜400字程度の作文が必要です。

中学3年間、国際学級として、一般学級とは分かれて授業を行い、高校から一般クラスと混ざります。英語が話せる/話せない、日本語が話せる/話せない、など生徒のレベルで分割した授業行っており、高校入学までに一般生と同じく大学受験を目指せるようにフォローしているとのこと。

 

★成蹊中学

帰国枠の入試は4月入学のほか9月入学もあります。どちらも試験は算数・国語・英語と、面接。4月入試の募集人数は約10名。

1年次のみ、国際学級があり、少人数で学びます。その後2年からは一般生のクラスに混ざります。英語に関しては2・3年次も帰国生英語特進クラスで学べます。

 

★かえつ有明

English honors classとよばれる英語特進クラスやAdvanced classがあります。

これは一般生でも入ることができますが、(学年が上がって編入する生徒もいる)帰国子女を中心としたクラスです。English honors classでは国際バカロレアをもとにしたプログラムになっていて、英語で哲学の基礎を学ぶ授業などがあるほか、海外大学出願も見据えたSATやTOFELの授業もあります。放課後に日本語補講授業を行っています。

現在中学生は各学年20〜30名程度の帰国生がいます。

試験は英語・日本語作文や面接。いくつか選考方法があります。

 

 


帰国子女のための試験がある学校

★東京学芸大学附属国際中等教育学校

帰国子女枠はありませんが、帰国子女が受け易い受験方法として作文方式を設けています。(一般受験生もこの方法で受けることは可能)

作文方式の定員は約30名。

・外国語作文 (英語、フランス語、ドイツ語、スペイン語、中国語、韓国・朝鮮語)…85点

・基本日本語作文…15点

・面接

帰国子女学級などはありませんが、Japanese as a second languageと呼ばれる日本語を母国語としない生徒や日本語が十分でない生徒のためのケアを行っています。

 

★海城

帰国子女枠を設けています。定員30名。

試験方法は以下の3つから選べます。

A方式:算数・国語・社会・理科、面接(10分程度・受験生のみ)

B方式:算数・総合、面接(10分程度・受験生のみ)

C方式:算数・総合・英語、面接(10分程度・受験生のみ)

※A方式、B方式、C方式いずれかを選択。算数はA,B,C方式共通問題。総合はB,C方式共通問題。

※C方式・英語の問題は、自由記述の作文問題。

※面接時に「生活していた国や地域と日本との違い」について日本語による2分程度のスピーチあり。

 

★淑徳中学校

帰国子女枠をもうけています。若干名。入試時期が早いので注意(12月)。試験は、算数、国語、面接。

TOEICのスコアなどがあれば提出すると入試メリットがある。

帰国子女学級はないが、高校に上がると留学コースがあります。

 

★江戸川女子

帰国子女枠は算数、国語、英語の3科目。英検2級以上、もしくはTOEIC450点以上あれば、英語の受験が免除になります。

帰国子女学級はありませんが、一年次から帰国子女入試で英語の成績がよい生徒を対象に

少人数の取り出し授業を行っています。

 

★国学院大学久我山

帰国子女入試が1月頃にあります。合格若干名。受験科目は算数と、国語または英語で選ぶことが出来ます。

 

★実践女子学園

11月、1月に帰国子女入試があります。

一般学級への入試は国語、算数の2科目+面接、国際学級への入試は国語・算数または英語・算数+面接となります。

帰国子女学級はありませんが、国際学級であるグローバルスタディーズクラスではネイティヴによる少人数レッスンなどが行われます。

 

★立教女学院

12月に若干名の帰国子女入試があります。試験は、国語、算数、日本語による作文。

 

★立川国際中等教育学園

帰国子女・在京外国人枠があり、募集人数は30名。1月に試験があり、日本語または英語による作文と、面接があります。帰国枠入試を受ける場合は必ず夏期休暇中に事前相談に行く必要があります。

帰国子女学級はありませんが、国語や数学の学習支援や、定期的な補講などが行われているようです。

 

★共立女子

1月に帰国子女入試があります。募集人数は10名。国語、算数、作文、面接。

 

★田園調布学園

12月に帰国子女入試があります。算数、国語、面接。合格人数は若干名。

 

★学習院中等科

12月に帰国子女入試があります。募集人数は15名程度。

試験は算数、国語と面接、それぞれ100点ずつです。

面接では、共通面接+英語の能力を見る面接、もしくは、共通面接+海外体験を問う面接のどちらかを選ぶことができます。

 

★桐蔭学園

帰国生入試があり、男子で30名(中学校男子部20名、中等教育学校10名)で女子部が10名。

1月に試験があり、A方式(算数、国語)もしくはB方式(算数、国語、英語)を選べます。

 

★東京都市大学等々力中

12月と2月に帰国生入試があります。入試は算数、作文(日本語)、面接と国語または英語です。

帰国子女学級はありませんが、英語の授業は習熟度別になっているほか、中3からGL(グローバルリーダー)・留学プログラム特別クラスがあり、留学予定者や英語力の高い生徒を対象としたクラスになっています。

 

★山脇学園

12月に帰国生枠入試があります。試験は国語・算数と英語、面接。募集人数は10名程度です。

入学後は、英語の帰国子女と、英語力のある国内生を対象としたネイティヴやバイリンガル教師によるハイレベルクラスを設置しています。

 

★頌栄女子学院

12月と2月に帰国生入試があります。どちらも試験は英語(筆記、英会話)と面接のみ。

募集人数は特に定めずとなっているが、学校HPによると帰国生は全校生の約20%ほどとのこと。

 

★慶應義塾湘南藤沢中等部

一般入試と同時期に帰国生入試があります。

一次試験は一般生と同じ4科目受験または国語、算数、外国語作文を選択できます。一次通過後に二次試験として、体育、面接があります。

去年度の合格者は男女とも20名程度ずつ。

 

 


受験時に考慮がなされる学校

受験に帰国子女特別枠はないが、帰国子女である申請を行うとその点を考慮してくれる学校もあります。

 

★豊島岡女子学園

帰国子女特別枠はありませんが、帰国子女である申請を行うと、入試得点に5点加算されます。問題・合格最低点自体は一般枠と同じです。

 

★早稲田大学附属早稲田実業中

基準は公開はされていませんが、一般枠と同試験を受けて、一定の点数に達している帰国生から3名まで合格としています。

 

★早稲田中学校

一般枠と同試験を受け、合格基準は不明。毎年若干名の合格があります。

 

★東邦大東邦

一般枠と同試験を受け、合格基準は不明だが、ボーダーライン付近で考慮するとのこと。合格人数不明。

 

★暁星

一般枠と同試験+面接で、合格基準は不明。毎年合格人数は若干名。

 

★芝浦工業大学附属柏

一般枠と同試験+面接で、合格基準は不明。合格人数不明。

 

★明治大学附属明治中

一般枠と同試験だが、帰国子女である申請をすると入試得点に以下の得点加算があります。

2年以上継続して海外に在住し、4年生の3月以降に帰国した場合、合計点に5点加点。

5年以上継続して海外に在住し、5年生の3月以降に帰国した場合、合計点に10点加点。

合格人数は若干名。

 

★三輪田学園

一般枠の2科目受験と同試験だが、得点に若干の配慮有り。